2015年7月22日水曜日

暑さ対策(脾・胃腸篇)

この暑い中、かなりしんどくなって来てる方も多いのではないでしょうか?

暑さに負けてしまうと、汗が出て、体表は冷えて、身体は怠くなります。
でも、以外と熱はこもった感じなので、冷たい物は欲しい感じがする。
しかし、この状態で暑いからといって、冷たい物をがんがんとっていくと・・・


胃腸が動かなくなって、更に重怠く、活力が無くなって所謂夏バテとなってしまいます。

そもそも汗は、胃腸系から取り入れた栄養素(水・湿気)が皮膚で発散するものです。
汗が上手く出せない湿気の多い時期や、汗をかきすぎて消耗する暑夏の時期は、共に胃腸系の働きに影響が出て調子が下がって来てしまいます。

胃腸系は東洋医学では脾という臓が機能させており、栄養の消化吸収排泄の代謝を行います。
栄養が補充されなくなるからエネルギー不足で”怠い”とか”重い”などの状態となるのです。

全身の怠さや重さに加え、背中の腰よりちょっと上の部分に”重怠さ”、”鉛が入った感じ”などがあると要注意です。

胃にしろ、小腸にしろ、大腸にしろ、東洋医学的には陽気によって働く臓腑なので、とにかく”怠さ”や”浮腫”が出て来たら冷たい飲食物は駄目です。(その陽気を全身に巡らせるのが呼吸篇で書いた事です。)夏バテ対策として栄養あるものを色々食べても、動かない胃に消化活動をさせるのは、更に負荷をかけ、かえって逆効果の場合があります。

怠くなったらまず白湯などで胃腸を温めながらお腹の陽気が働くのを待ちます。
そうすると怠さが取れて、汗の感じもすっきりして落ちつくのが分るでしょう。
後は、梅干しが、塩味(腎の働きを刺激)と酸味(肝の働きを刺激)、シソのは脾の働きを補うので暑さに弱った身体には丁度良い食べ物と言えます

怠さが酷く無い人は、適度に運動が必要です。
胃腸系をコントロールする脾の働きは四肢を主り、手足を動かす事で胃腸の働きを促す効果があります。


最後にまとめると、夏場の胃腸系の働きを上げる為には

冷たい物を取らない→白湯や温かい物を取る
弱ってる時にウナギ等消化に負担のかかる物は取らない。
適度に手足を動かす運動をする。

日々の日常のちょっとした事が重要だと言う事です。
これだけ意識しておくだけでも、夏バテは回避出来る筈。
お試しください。

夏バテしたら鍼灸で胃腸を動かして回復させるのが一番だと言う事は言うまでもありません(笑)


康鍼治療院
鈴木

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